はじめに:平日の午後、いつもと違う空気
この日は平日、午後の教習。
普段は土曜日に通っているので、なんだか少し勝手が違う。
教官もいつもの方ではなく、教室の雰囲気もやや静か。
「あれ?ちょっと緊張してるな、俺。」
今日は“一本橋”と“八の字”という練習内容。
聞いた瞬間、ドキドキが加速した。
一本橋に挑戦:あれ、全然ダメだ…
一本橋は、幅30cm、長さ15mほどの鉄板の上を
バイクで7秒以上かけてゆっくり走るという課題。
「止まりかけのスピードで、真っすぐ進むだけ」——
そう思っていた。が、いざやってみると…
- 前輪が乗った瞬間、体がガチガチ
- ハンドルがグラつく
- クラッチもアクセルも支離滅裂
- 結果 → 橋から落下×10回
「落ちる音より、心が落ちる音の方が大きかった。」
焦れば焦るほど、前に進めなくなる。
“脱力”が必要って頭では分かってる。でも体が言うことをきかない。
まるで、自分の弱さと向き合わされるような時間だった。
八の字で、ちょっとだけ自信を取り戻す
落ち込んだまま、次は“八の字”の練習へ。
教習所に描かれた∞(無限)マークのコースを、
左右に回りながら走る課題。
「バランス感覚が必要」と言われ、正直不安だったけど…
「あれ? 意外といけるかも。」
目線、速度、ハンドル操作を意識すると、
体が自然に動く感覚があってスムーズに走れた。
教官にも「悪くないよ」と言ってもらえて、少し救われた気持ちに。
今日の学び:教習は勝ち負けじゃない
- 一本橋は“技術”だけじゃなく“心”が問われる
- 体が固まると、すべての操作が連動しなくなる
- うまくいかないことばかりじゃない。良い面も必ずある
- 成長は「結果」より「継続の意志」から生まれる
- コツは、ニーグリップ(膝をバイクにくっつける)らしい。
今日の装備ワンポイント:ライディングパンツのありがたさ
一本橋で何度も足を地面についたとき、
「このパンツがなかったら膝痛かっただろうな」と思った。
- プロテクター付きで安心(プロテクターは教習所で貸し出しあり)
- 教習中の動作もしやすい
- 見た目もスタイリッシュで気分も上がる
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最後に:一本橋は、また挑む
今回は、一本橋は一度も成功できなかった。
正直、悔しかった。でも、悔しいと感じられたことが嬉しかった。
「また挑めばいい。次は1回でも成功すればいい。」
50代からでも、悔しいって思えるってことは——
まだ自分の中に「成長したい」という炎が残ってる証拠だ。

次回予告
▶ 第5話【一本橋、成功の感触とS字初チャレンジ】へ続く…